社葬とは、会社にとって重要な役割を果たした方などが亡くなった際に行われる、会社主催の葬儀のことです。対象となる方は、会社の創業者や経営者、役員をはじめ、その会社に多大な貢献を行ったと認められる社員や、就業中に起こった事故などによって殉死した社員等になります。
個人葬との違いとしては、単に故人を偲ぶということだけでなく、社会的なステータスの維持や、社内における士気の向上を図るといった目的を合わせ持っているということが挙げられます。規模としては、100名を超えるような大規模になる場合も多く、費用の相場については300万〜2000万円程度と幅があります。
また社葬の一種として、遺族と会社が合同で主催する合同葬と呼ばれるものもあります。合同葬では、遺族と会社の双方によって費用を分担することができるため、費用を抑えたい場合に便利です。
時々耳にすることのある社葬、しかしこの意味をよくわかっていない方も多くいます。そこで今回は一般的なものとの違いに関して記載します。一般的な葬儀の場合、費用を負担し責任者となる施主は故人の遺族です。しかし、社葬の場合は故人の遺族が施主となるのではなく、生前故人が属していた企業が施主となります。
そのため諸費用は故人の遺族が払うのではなく、生前故人が属していた企業側が払うことになります。企業側が経費を払ってまで葬儀を行う理由は故人が企業に提供した業績などを様々な人々に知らせる役割があります。また企業側が個人が企業に貢献したと知らせることで、企業そのものの価値をアピールすることが出来るので企業側がお金を払って行います。
そのため、一般的なものと異なり、社会的意味合いが非常に強い葬儀となる場合がほとんどです。